ぼくとバブーン

―――はじめてのおとまり―――


夏休みに、初めてのお泊りした子はいますか〜。
ちゃんと、お泊りできたかな?



初めてのお泊りって、親も子もドキドキですよね。
必ず何か「お気に入り」を持って行くでしょ?


我が家の場合。
さーちゃんは「すきちゃん」(ガーゼの肌掛け)
あやちゃんは「ドロシーちゃん」(ウォルドルフ人形)
みーちゃんは「おおきいちゃん」(ミッキーマウスのバスタオル)
がお気に入りで、お泊りのお伴でした。



ヤンは初めておばあちゃんの家におとまりに行きます。
かばんには、パジャマをいれました。
そして、忘れちゃならないのは、くまのバブーン。


おばあちゃんの家には大きな自転車があったり、
甘くてすっぱい小さな実のなる木もあります。
おばあちゃんはお料理だって上手です。


ヤンはおばあちゃんの家が楽しくて、美味しくてご機嫌なのに、
なぜか、バブーンは浮かない顔で、ご飯も食べない。
どうしてでしょうね?


さあ、寝る時間です。
ベッドに入って、おばあちゃんがドアを閉めると・・・
そこは、急に知らないお家のようです。
さてさて、ヤンとバブーンはちゃんとお泊りできるかな?



「ぼくとバブーン」


ベッテ・ウェステラ/文
スザンネ・ディーデレン/絵
野坂悦子/訳


ヤンとバブーン、帰りたくなっちゃたのはどっち?