がらくた


今日も朝から暑いですね。
そんな朝にまったく似合わない?
大人の時間&小説。



この本の帯に付いている言葉は
完 璧 な 恋 愛 小 説
あなたを、
あなただけを待っている―――


久々に江國香織らしい、恋愛小説を読みました。
江國さんの小説は、いつも現実とかけ離れた世界で起きている出来事。
そんな感じがしてならないのに、
読んでいるうちにその非日常の世界にすっかり引き込まれている自分に気づく。


二人の娘、柊子(45歳)美海(15歳)の二人の恋愛模様
透明で、喜びにあふれて、あたたかい。
こんな私でも、「恋」にあこがれてしまう。
(朝からこんなこと言ってるのは江國さんの小説の余韻のせいです)
幸せな気分になった。


さあ、早いところ現実の世界に戻らなくっちゃ。はいはい。


江國ファン、必見!の恋愛小説。



「がらくた」


江國香織/著
新潮社  1500円(本体)


このタイトルの「がらくた」という言葉。
280ページの小説の中で、たった一つのシーンの会話に出てくるだけ。
恋愛小説なのに「がらくた」
なんだか江國さんにしてやられた感じです。
このタイトルの意味について、私なりに意味が見えてきたところです。
皆さんも、ぜひ考えてみてください。



濃厚な恋愛小説を読んだ翌日(今朝)の
通勤電車の中で、また恋愛小説を読んだ。


「ニシノユキヒコの恋と冒険」
川上弘美/著 
新潮文庫  438円(本体

こちらも、川上弘美らしい恋愛小説。
切なくて、妖しくて、泣けた。
それも、朝の通勤電車の中で・・・。(アホです。)