暗いところで待ち合わせ


昔、「暗くなるまで待って」っていう映画がありましたね。
しかし、これは待ち合わせです。
気になっていた映画です。



娘二人とDVDを観ました。
全盲で一人暮しのミチルの家に、殺人の疑いをかけられたアキヒロが転がり込む。
ミチルは、何か違う気配を感じながらもそれまでと変わりなく暮らしている。
物語は静かに、静かに進行していく。
時間の経過と共に、二人の間の警戒心が薄らぎ目には見えない(まさに)信頼感が生まれていくのが伝わってくる。


アキヒロの過去の物語とミチルの過去の物語が挟み込まれて、二人の人生が少しづつ見えてくる。
一つ屋根の下に居るのが二人、というだけで辛いけれどもどこか安らぐ感じ。
きれいな恋愛映画を観ているようでした。


しかし、後半物語は以外な方向へ(私にはそう感じられました)向かいます。
ちょっとホラーだったり、かなりミステリーだったり…
それまでのテンポとは違う感じに。。。
最終的に、人は自分の居場所(心の)が確保されれば生きていける。というところに落ち着きほっとしました。


田中麗奈がよかった。
井川遥…怖かった。



「暗いところで待ち合わせ」
天願大介/監督
乙一/原作