時計坂の家


夏休みが始まりましたね。
子どもの頃は母の実家に長期滞在?するのが
恒例になっていました。
毎日が長かったなぁ・・・。



フー子は従姉妹のマリカに誘われて、
夏休みを母の実家がある汀舘で過ごすことになった。
そこには祖父と、お手伝いのリサさんが住んでいる。


時計塔、懐中時計、中二階の扉の向こうにある美しい緑の園。
祖母の死にまつわる謎、ロシアの奇術師ロォム。
マリカ、映介、リサさん、マトリョーシカ


こちらと向こうの世界を行きつ戻りつしつつ、
徐々に明らかになっていく諸々の謎。
フー子は12歳の夏に一生忘れられない体験をする。


高楼方子さんの作品のなかではかなりの長編。
初めて読んだ時そのテンポの良さと、
ぐいぐいと物語の世界に引き込む力に圧倒されて、
途中でやめられなくなってしまい、一気に読んでしまいました。
この本を読んでから、高楼さんの長編に興味を持つようになりました。



「時計坂の家」


高楼方子/著
千葉史子/絵
リブリオ出版  2000円(本体)



この絵柄には数々の謎解きが隠れています。