ぶす


落語絵本が普通?になりましたね。
日本の伝統芸能といえば、次は狂言絵本。
さらに、能絵本?



「ぶす」というのは、私のことではありません。
トリカブトの毒のことです。
こわいですね〜。。。
こんな毒を口にしたら、大変!死んでしまいますよ。


さて、あるお屋敷のご主人が出掛ける時に
二人の家来に言いました。
「この壺には、ぶすという毒が入っている。くれぐれも近寄らないように。」と。
しかし、そう言われれば言われるほど気になるのが世の常。
お決まり通り、二人の家来は「ぶす」に近づきます。


よくよく近寄れば、おやっ!?
「ぶす」というのは「砂糖」じゃないか。
そうと知った家来はすっかり砂糖を舐めてしまいます。
さあ、ご主人が帰って来たら大変!!
二人はいったいどう言い訳したのでしょうか?


狂言というとなんだか難しい感じがしますけれど、
こうやって、絵本になるととっても楽しいお話なんだなぁって、
よ〜っくわかりますねぇ。



「ぶす」


もとしたいづみ/文
ささめやゆき/絵
講談社   1200円(本体)




野村萬斎さんの狂言、一度見てみたいなぁ・・・