ふじこさん
自分の宝物に出会っていますか?
あなたにとっての、宝物はなんですか?
「宝物」って、何? 宝石?
もしも宝石だったら、わかりやすい!
でも、本当の宝物は人生の中で「出会うもの」なんだって。
リサにとっての宝物は、ふじこさんとの時間。
ふじこさんと出会って一緒に過ごした時間。
ふじこさんにとっての宝物は、展覧会で出会った椅子。
ふじこさんの宝物は、イタリアのおじいさんが作った椅子。
リサのお父さんやお母さん、祖父母の宝物はなんだったんだろう?
お母さんの「希望の星」はリサ。
希望の星と宝物は違う?
小学生のリサの両親は離婚調停中。
別居のために母親の実家に身を寄せた母娘。
親権をめぐって泥沼化する離婚騒動のさ中、
子どもである故の不自由さに息詰まり、
マンションの8階から飛び降りることを最後の手段に決めたリサ。
そんな時、気まぐれで立ち寄った別居中の父親のマンション。
かつては、自分の家だったところ。
合い鍵で入ろうとしたその部屋には、
若くて綺麗でちょっと変わった女性、ふじこさんが居た。
「ふじこさん」
子どもの頃に過ごした、宝物のような時間。
そんな思い出ありますか?
重いテーマなのに、ふじこさんのお陰で前向きになれました。
ありがとう、ふじこさん。
そして、おめでとうございます!ふじこさん。
「ふじこさん」には他に
「夕暮れカメラ」
「春の手品師」
が収録されています。