テーオバルトの騎士道入門


「騎士道入門」の本に書いてある事は本当?
それとも、嘘?



老グリュッツ男爵は、そろそろ引退して
悠悠自適な生活を送りたいと考えています。
老男爵は早くに息子を亡くしているので、
次期領主は孫のテーオバルトです。


15歳になった孫のテーオバルトに後継ぎの話をすると、
「騎士道入門」の本によれば
“竜の涙を手に入れなければ一人前ではない”
と言って、それを手に入れるまではその話は受け入れられないと主張します。


しかし、なんとか早く気楽な身分になりたい老男爵は
あれこれ知恵を絞って、テーオバルトと家来のハンスを
竜の涙を手に入れる旅に出します。


なんとも素直で、頑固で、まっすぐな少年テーオバルト。
思い込んだらまっしぐら・・・でも、どこかおっとり。
さて、「竜」は本当に居るのでしょうか?
架空の動物の涙を手に入れることができるのでしょか?


テーオバルトとハンスの真面目でとんちんかんな旅の物語。



「テーオバルトの騎士道入門」


斉藤洋/作
おぼまこと/絵
理論社 1165円(本体)
小学校中学年〜



斉藤洋さんの作品って、ぐいぐいテンポよく引っ張ってくれるので、
どの作品もあっという間に読めちゃいます。