ビロードのうさぎ


「ほんもののおもちゃ」って、
どんなものか知っていますか?
それはね、このビロードうさぎのようなおもちゃのこと。



小さい頃に、肌身離さず持っていたおもちゃってありますか?


本当に子どもに愛されたおもちゃは、
子どもと別れる最後の時に、
子ども部屋の妖精に会えるそうです。


私もおもちゃ(人形)の作り手として、
このビロードのうさぎのような、幸せなぬいぐるみを作って
子どもたちに手渡したいと思います。



クリスマスの晩にぼうやのところに
1番最初にやってきたビロードのうさぎ。
ぼうやは大喜びで、なでたり、話し掛けたり…
2時間も遊んだでしょうか。


次から次へと贈られる新しいプレゼントにぼうやは夢中になり、
ビロードのうさぎは忘れられてしまいます。
そして、子ども部屋の隅でひっそりと過ごすようになります。


そんなある日のこと、子ども部屋の魔法が起きて
ビロードのうさぎは、ぼうやにとってかけがえのないものに…


いつも、いつも二人は一緒です。
ぼうやはうさぎの事が大好き。
でも、別れは突然にやって来ます。



「ビロードのうさぎ」


マージェリィ・W・ビアンコ/原作
酒井駒子/絵・抄訳
ブロンズ新社 1500円(本体) 2007年4月25日発行



私が小さい頃肌身離さず持っていたのは、
くまのぬいぐるみでした。
あのくまは、妖精に会えたはず…