100歳おめでとうございます。


明日から3月ですね。
1907年の3月に生まれた石井桃子さんが
100歳になる月です。



絵本や児童文学が好きな人で、
石井桃子さんの名前を知らない人はいない。
・・・・・でしょ?


その100歳をお祝いして、
色々な出版社から石井桃子さんの本が再版されます。
今日は、福音館の絵本を3冊ご紹介します。


「ぶかぶかティッチ」
パット・ハッチンス/作
石井桃子/訳    1200円(本体)
3歳〜


これは「ティッチ」の続編。


末っ子で小さいティッチの洋服は
いつも、おにいさんとおねえさんのおさがりばかり。
でもね、ティッチはまだ小さいから
もらった服はどれも、ぶかぶか。
あんまりぶかぶかだからと、
ついに新しい洋服を買ってもらったティッチ。
よかったね!
そんなティッチの家に生まれたてのあかちゃんがやってきました。
そうしたらね。ティッチったら・・・ふふふ。


「みんなのこもりうた」
トルード・アルベルチ/文
なかにしちよこ/絵
いししももこ/訳
1000円(本体)


ざらしのこどもも、
くまのこどもも、
うさぎのこどもも、
りすのこどもも、
ビーバーのこどもも、
うまのこどもも・・・・・
みんな眠ります。
でもね。こもりうたはうたってもらえません。
ちいさいあかちゃんが眠る時は?



「きんいろのしか」
バングラデシュの昔話
ジャラール・アーメド/案
石井桃子/再話
秋野不矩/画


金色が大好きな王様は、ある日狩の最中に金色に輝く鹿を見つけ、
家来たちに生け捕りにする様に命令するが・・・・
賢い鹿は王様の家来たちの追手をのがれ、すみかに戻る。
王様のお叱りから逃れる為に
家来たちは、優しい青年ホセンに罪をかぶせて
王様の前に引き立てる。
「三日以内に鹿を生け捕りにしてこないとお前の命はない」
と王様に理不尽なことを言いつけられてしまう。
ホセンの命は?
きんいろのしかを見つけることはできるのか?


秋野不矩の絵も素晴らしい。
躍動感溢れる、金色の鹿の美しさに心打たれます。


石井桃子さんはご自身の翻訳ものが再版される時には
その都度、見直し、必ず手を入れたものを出されるそうです。
生涯現役とは、本当に石井さんのような方をいうのですね。


私も3月生まれ、同じですね♪
勝手に親近感を抱いてしまいます。