おばあさんになった女の子は
年を取ると、若い頃の事が懐かしく思い出されます。
(それほどの年ではありませんが…)
自分の人生を振り返った時、
何歳の自分に戻りたいですか?
よく「人生に消しゴム無し」なんていいます。
やり直しのきかない人生だけど、
アルバムをめくると、その当時に戻ったきがします。
自分の好きな瞬間を閉じ込めた写真の中に、
そのまま溶け込む事ができるとしたらどうしますか?
絵本を読み終わろうとした少女はるかに、
最終ページで幸せそうに人生を思い出していたおばあさんが
突然「わたしを切り抜いて」と、頼みます。
そして、絵本から抜け出したおばあさんは
1ページづつお話をさかのぼり、過去へと戻っていった。
そして、恋人を亡くしさめざめと泣く若い女性になっていた。
おばあさんはどこまで戻っていくのでしょう…
おばあさんが一番幸せな時はいつ?
まるで「走馬灯」のような絵本。
「おばあさんになった女の子は」
text/石井睦美
illustration/宇野亜喜良
講談社 1500円(本体)
「LE TEMPS」の意味は…