縁は異なもの


夢を生きた、明恵上人。
河合隼雄さん、
今は何処でどんな夢を見ていますか?



「上流」と「美」の世界に暮らす白洲正子さん。
日本が誇る心理療法家の河合隼雄さん。
私にとったら、お二人とも雲の上の方です。
この二人の共著についていけるかしら…


対談とそれぞれに執筆された文で構成された共著。
5年くらい前に買って読んだ本を読み返した。
白洲さんの本は何冊か読んでいますが、
この本を読むと、河合さんも白洲さんもぐ〜っと近くに来て下さいます。


物質的に豊かな時代の子育ての難しさ。
「好きなもの」や「好きなこと」の必要性。
「能」と「心理療法」のコラボ対談。
「夢」の本当の役割。
大き過ぎる悲しみに出会った時の、心を守る方法。


この本を読み返してよかった。
河合隼雄さんが、きっとお元気になられますように
と、祈らずにはいられません。



「縁は異なもの」


白洲正子
河合隼雄/共著
河出書房新社 1600円(本体)



お二人を引き合わせてくれたのは、明恵上人だと河合さんはおっしゃっています。
ところで「明恵上人」って知っていますか?
知らない人は「明恵 夢を生きる」河合隼雄/著をどうぞ。


休日の青空。