ファンタジーのDNA


今年はファンタジーも、
積極的に紹介しようと思います。



日記を振りかえってみると、ぜんぜん、と言っていいほど
「ファンタジー」と呼ばれている読みものの紹介をしていません。
指輪物語」も「ゲド戦記」も
「モモ」「はてしない物語」も
ソフィーの世界」も
「空色勾玉」「薄紅天女」「風人秘抄」も
ハリーポッター」も
読んでいるんですけど。


これは個人的な見解ですが、
日本のファンタジー女性作家のビッグ3は


上橋菜穂子荻原規子小野不由美


でしょうか?さらに感情移入すれば、梨木香歩も入れたいけれど
今回ははずします。


三人とも「人気シリーズ」ものを書いています。
短編はファンタジーとは言わないのでしょうか?
と、思うほど「ナルニア物語」にしても「指輪物語」も長編です。


いつも、ファンタジー作家の頭の中を覗いてみたいと
かねがね思っていました。
そんな時にこの本ですもの、速攻読ませて(覗かせて)頂きました。


本文中で荻原さんは
「書物の中の異なる環境、異なる生活に、
   ある種の生活実感を獲得することが、
   ファンタジー読みには重要なことなのだ。」
と、言っています。
ふ〜ん、なるほどなるほど。
さらに、神話(ケルト神話)とファンタジーのつながり
神話の持っている力、
古事記が荻原さんに与えた影響、
ユングの心理学をもとに「思考」「感覚」「感情」「直感」
の4タイプにファンタジーを分ける、
などなど。。。ふむふむ。。。


ファンタジー読み物の魅力再発見です。
読みたい作品がぞろぞろぞろ・・・困った!!!


Ⅰ:ファンタジーの根っこ
Ⅱ:アニメと児童文学と
Ⅲ:読書という宇宙
Ⅳ:ナルニアをめぐる物語
Ⅴ:私的ファンタジーの書き方


ファンタジー作品の模型を作ったら、
DNAの模型に似ているかも。




「ファンタジーのDNA」

荻原規子/著
理論社   1500円(本体)




このエッセイは、理論社ウェブマガジンに連載されたもの+α
をまとめ、出版されたものです。



まずは「ふくろう模様の皿」(アラン・ガーナー/著・評論社)
からいくとしましょうか。





お正月も終わりです。
明日は七草粥の日ですね。