幸福に驚く力


子どもの中には、
日常の幸せを受け止める力がある。
子どもの文学は、
「日常の中にある幸福に驚く力」を培ってくれる。






清水眞砂子さんって知っていますか?
ゲド戦記岩波書店刊、の翻訳者と言えばわかりやすいかな。


過去10年間の講演会の中から抜粋した、
5本の講演録をまとめた本です。
過去10年間に、私も清水眞砂子さんの講演会を
1回だけですが聞いたことがあります。


お話はとても真面目。
と言うと語弊があるかもしれません。
物事に対して、まっすぐに向かい合っている感じ、
と言えばいいでしょうか。


今起きている社会現象(主に子どもたちを取り巻く)のこと。
その事と本とを絡めてお話してくれます。
本好きには、こたえられない講演会です。
お話の中に登場してくるたくさんの本たち。
そのどれも読みたくなってしまうので、困ります。


この本の中で私の心に残った清水さんの言葉は
「人は1週間に1時間幸せな時間があれば生きていける」
「1ヶ月にちょっと  あー生きるっていいな。生きててよかったな。
  と思える時があれば、残りの20何日間は生きていける」
「自分で責任を引き受ける力」
なんて書き始めたら止まらなくなりそう・・・・


なので、皆さんご自分でぜひ、誌上講演会を聞きに行ってください。
いいですよ〜。
行かないと損しちゃうよん。(買ってってこと)


だいたい、このタイトル!なんてステキ!




「幸福に驚く力」

清水眞砂子/著
かもがわ出版 1700円


清水眞砂子さんは静岡県に住んでいらっしゃるので、
勝手に親近感を覚え、つい「清水さん」と呼んでしまいます。
ごめんなさい。清水さん。(笑)