おりょうりとうさん


最近は「男の料理」なんちゃって
お父さんに限らず、
男性が料理するのもけっこう一般化してきましたね。


この絵本、30年前に生まれた絵本です。
当時はお父さんでお料理する人は少なかったんじゃないかなぁ。


お父さんがカレーライスを作ろうと思うと
お鍋や包丁、フライパン、
さらに、人参やじゃがいもまで
「いやだ、いやだ、おかあさんじゃなきゃいやだ」
といってみ〜んな逃げて行きます。
そこでお父さんは
網をパッと投げて、み〜んな一網打尽!
お父さんはカレーライスを作ります。


さあ、出来た!
今度は、お母さんや子どもたちが
「いやだ、いやだ、どうせまずいにきまってる」
と言って逃げていきます。
ここでもお父さんは
網をパッと投げて、み〜んな一網打尽!
みんなあきらめてカレーライスを食べます。


一口食べると、あ〜ら美味しい!


翌日お父さんが会社へ行こうとすると
今度は、
「お父さんじゃなきゃいやだ」
と言ってみんな行列になって着いて来る。


あとがきの付いた絵本です。
最近あまり見かけなくなりましたねぇ。
あとがきで、作者のさとうわきこさんが言っている
「お料理を作る権利」と
「食べたいものを自分で作って食べられる楽しみ」
は、なるほどなぁと頷けます。
でも、現状は少し変化しているような気がします。


おりょうりとうさん」

さとうわきこ/作
フレーベル館    1200円

3歳〜


最近はお母さんよりお料理上手なお父さんって
増えているような気がします。
お父さんに負けるなって感じかしら?