まっててね


親はいつだって、待っているから。
本当だよ。
時々待ちきれなくなっちゃう時もあるけど、
許してね。


ついこの間まで住んでいた「自分の家」が、
お嫁に行くと「実家」になります。
自分の家庭を持つというのは、
女の子の憧れかもしれませんね。


お嫁にいったお姉さんが、
実家に泊まりにきました。
年の離れた妹には、
お姉さんは、まったく別人になったようです。


お母さんとお茶を飲んだり、
お風呂場の使い方もきれい。
何をやっても、なんだか「大人」で素適です。
いつか、自分もそんなお姉さんのようになりたい!
と女の子は憧れます。


私もいつか、いろんなことができるようになって
お母さんに会いにくるから、
「まっててね。」
と女の子は言います。


でもね。
あなたが居るだけで、お母さんは幸せなのよ。


私も姉と7つ歳が違います。
やっぱり、姉がお嫁に行った時には
この女の子のように、姉に憧れました。
今、母の立場になってこの絵本を読むと・・・。
また、「涙もろい病」が出てしまいます。
う〜ん、いろんな意味で感慨深い絵本です。


「まっててね」


シャーロット・ゾロトウ/文
エリック・ブレグヴァド/絵
みらいなな/訳

童話屋   1200円


いつでも、あなたを待っているよ。