三つのお願い
ねえ、どんなのぞみでも
かなえてあげるっていわれたら、
願いが叶うために縁起を担ぐほうですか?
「1月1日にじぶんがうまれた年の1セント玉をひろうと
三つ願いがかなうっていうの。」
レナは1月1日にボーイフレンドのビクターと一緒に散歩に出かけます。
そこで、三つ願いがかなうという1セント玉を拾いました。
寒い寒い日だったのでレナが
「このさむさなんとかならないかなあ」と口に出したとたんに
雲間からおひさまがドンピシャで顔を出しました。
すごい!本当だ。
とはしゃぐレナ。でも、ビクターは「偶然だよ」と言います。
そして二人はけんかをしてしまいます。
「あんたみたいな人ここにいてほしくないわ。帰ってよ。」
とレナが言うとビクターはさっさと帰ってしまいました。
あぁ、また願いごとが叶ってしまった・・・・・
あと一つだけになってしまった願いごとでレナは何をお願いしたのでしょう。
余談ですが、この本の翻訳者の金原瑞人さんは先日紹介した「ティモレオン」の翻訳者です。
まったく違う、夢と希望にあふれた絵本も翻訳しているんです。
金原さんはヤングアダルト向けの小説もたくさん翻訳していて、
好きな翻訳者の一人です。
金原さんが翻訳したものにはいつも注目しています。
さらに余談ですが、「蛇にピアス」の作家、金原ひとみさんのお父さんでもあります。
「三つのお願い―いちばん大切なもの―」
ルシール・クリフトン/作
金原瑞人/訳
はたこうしろう/絵
あかね書房 1200円
小学生〜