アートを通した言語表現 ―美術と言葉と私の関係―


1988年4月、河合塾での講演が、
20年の歳月を経てブックレットとして、
ようやく日の目を見ることになりました。



名古屋の「河合塾」でこんな事を話していたんですね。
宮迫千鶴の出来上がり方がわかりました。
20年前の話でもとっても新鮮でした。


宮迫さんが亡くなった後に遺品を整理していた
谷川晃一さんが見つけた校正済みの原稿。
引き出しの奥で封筒に入ったままになっていたそうです。


当時の編集者と連絡が取れて出版することになった時、
谷川さんは「賞味期限は切れていませんか?」と聞いたそうです。
そういう言葉が出てくる谷川さん、素敵だわ。


そんな素敵な谷川さんのおかげで、また宮迫さんの新刊が読める。
後半に谷川さんが書いている「宮迫千鶴と絵画」と合わせると、
前半の宮迫さんの講演録がよりわかります。


「解説に代えて」といいながら、
家庭内同業者の宮迫さんに対する思いやりと理解に、
ちょっとのろけられたかな?と思い幸せな気分になりました。


ありがとうございます。
そして、ごちそうさま。
また宮迫さんの「お宝」発掘してくださいね。



「アートを通した言語表現」
美術と言葉と私の関係


宮迫千鶴/著
谷川晃一/装幀
河合ブックレット35   750円(本体)