空と樹と


空も、樹も、見上げるもの。
最近見上げたのはいつ?
たまには見上げてみよう、空と樹を。




詩&散文と絵のコラボレーション。


大きな樹の下に立って上を見上げると、
枝や葉っぱはもちろん見えるけれど、
その向こうに広がる空も見える。


樹の下はちょっとひんやりして静か。
樹のすき間から見える空はより青い。
なぜかそんな気がする。


モノトーンで描かれた樹。
空は樹の向こうの奥行き。
じっと見ていると色が浮かび上がってくる。
そんな不思議な樹の絵です。


よく晴れた静かな秋の日に、
公園の樹の下のベンチに座って、
時々空と樹を見上げたりしながら読みたい。
もしかしたら、樹の言葉を聞けるかもしれない。



『空と樹と』


長田弘/文
日高理恵子/絵
エクリ 2500円(本体)