青春の終わった日


清水眞砂子さんのエッセイが出ました。
7月に保育セミナーでお会いした時にこの本が出る事を伺い、
とにかく楽しみにしていました。



外国の旅先で目に止まったたった一枚の家族写真から、
幼い頃の思い出や、両親の事が次々に思い出された時の事が、
導入になり始まる清水眞砂子さんの自伝。


朝鮮から引き揚げて来た幼い日の記憶。
年の離れた兄弟に見守られながら成長した思い出。
本好きな少女から大人へ、そして結婚、離婚。


清水さんの中での青春が終わりを告げた時。
まだ、彼女は「ゲド戦記」とも出会っていないし、
その後の様々な現在に続く事にも出会っていない。


「青春」とはいったい何をさしてそう呼ぶのでしょう?
青春が終わった後の人生こそ本当の人生なのだと、教えてくれる。


読み終わったあと、どうしても続きが読みたくなってしまいます。
しかし、最後はお約束?のように泣いてしまいました。


「青春の終わった日」
ひとつの自伝


清水眞砂子/著
洋泉社   1800円(本体)