西の魔女が死んだ


やっと、先日。
遅ればせながら、観て来ました。
八ヶ岳高原の緑に癒されました。


↓西の魔女の家です。


梨木香歩の原作『西の魔女が死んだ』の映画が
いよいよ今週末までと知って、
慌てて映画館に走ったというわけです。


私が初めてこの本を読んだのは、楡出版のものです。
しばらくして、小学館から改訂版として出た時に、
あまりに装丁が変わっていて驚きました。


『死』を見つめる事で、『生』が見えてくる
とでも言ったらいいのでしょうか。
人は死んだらどうなるのか?
生まれてくることに意味はあるのか?
そんな質問を子どもにされたら、どう答えますか?


映画を観ていて小学校の頃、
母親の実家に泊まり、おばあちゃんと同じ布団に入っていた時
おばあちゃんに向かって
「ねえ、おばあちゃんは死ぬのが怖くないの?」
と聞いたことを思い出しました。


その時、おばあちゃんは
「歳を取るとだんだん怖くなくなってくるんだよ。」
と、言いました。そして、
「死んだらどうなるの?」
と聞いたら、
「海の向こうから、船に乗った七福神がお迎えに来てくれるよ」
と言いました。
なんだか楽しそうだったので、
その晩はそのまま眠りにつきました。


でも、その後も私は
時々、思い出したように一人で死の恐怖におののき、
眠れない夜を過ごしたこと数知れず・・・。
初めてこの本を読んだ時に、
「あぁ、この本を子どもの時に読みたかった」
と、つくづく思いました。



私にもいつか「その日」がやって来たら、
上手に「ダッシュツ」できるのかなぁ。
そろそろ、魔女修行を本格的にしなくっちゃ間に合わない?