ハナさんのあかいぬの

先月のこどものとも〈年中向き〉なんだけど、
何回見ても、かわいいので…。
ハナさんのようなおばあちゃんを目指そうっと。




ハナさんのようなおばあちゃんに、と言っても、
ハナさんはおばあちゃんではなくて、お母さんです。
そこんとこよろしく!



雪もちらつき、ずいぶんと寒くなった頃。
ハナさんは子どもたちに暖かい布団を作ってあげようと、赤い布を広げます。


ぶたのハナさんは例外に漏れず子沢山です。
ハナヨ、ハナスケ、ハナタ、ハナミ、ハナキチ、そしてコハナ。
6人の子どもたちは、みんな元気に雪遊びに出掛けます。


ところが…子どもたちはいつの間にか大きくなっていて、
去年までの手袋やマフラー、ズボンに帽子、コートまで、すっかりツンツルテン!
そんな子どもたちの成長に目を細めて喜んでいるハナさん。


そこへ「てがつめたいよ〜」「首が寒いよ〜」と
ハナヨとハナスケが家の中に飛び込んでしました。
大丈夫!ハナさんは、赤い布をチョキチョキ、チクチクやって
あっという間にあったか〜い、手袋とマフラーを仕上げました。


そうこうするうちに、みんなあそこが寒い、ここが寒いとなり、
とうとう赤い布は穴ぼこだらけになってしまいました。。。


あらまあ大変!子どもたちのあったか布団はどうなるの〜?



「ハナさんのあかいぬの」


なとりちず/作
福音館書店 362円(本体)
こどものとも年中向き 2008年2月号



こういう、チクチクものに弱いんです。わたし。