せかいでいちばんつよい国


「つよい」ってどういうことだろう。
よその国を兵隊と大砲で征服すること?



むかし、


大きな国に住んでいる人たちは、、
自分たちの暮らしほどすてきなものはないと
かたく信じていました。


そこで、大きな国の大統領は考えました。
だったら、世界中を自分の国にしてしまえば、
みんながしあわせになると。


そして、大きな大砲を持ち、
たくさんの兵隊を引き連れて、
世界征服に乗り出して行きました。


迎え撃つ国々は必死で戦いました。
しかし、大統領の率いる軍隊に敵う国は一つもありません。
そして、大統領は世界中すべての国を征服しました。。。


と、思ったら…
たった一つ、とても小さな国がまだ残っていました。
あんまり小さな国なので、大統領も興味がなかったのですが、
たった一つ残っているというのもなんだかすっきりしません。


そこで最後の一国を攻めるべく、
大統領は大きな大砲と、
たくさんの兵隊を率いて
最後の戦争に出掛けて行きました。


しかし、最後に残った小さな国は今までとずいぶん勝手が違います。
攻め入る兵隊を迎え撃つどころか、
お客様のように大統領や兵隊たちを自宅に招き入れました。


あれれ…?
世界で1番強い大統領の世界征服はどうなるの?



「せかいでいちばんつよい国」


デビット・マッキー/作
なかがわちひろ/訳
光村教育図書 1500円(本体)




本日の出演にゃんこは「ピアノ教室のあゆ」でした。