銀の鍵
この物語は、
コラボレーションでもなく、
オマージュでもなく、
感想文なんですって。
ふっと気がついたら、自分の過去の記憶が無くなっていた。
そんな事に遭遇したらどうしますか?
ちょっと考えただけで、恐い。
公園で、ふっと気がついたら過去の記憶が無くなっていた女性の話。
さらに、どうやら言葉も通じない異国にいるらしい。
持っている物といえば、
煙草
赤いライター
書きかけのメモ
封の開いていないポケットティッシュ
キップ
そして、銀の鍵。
人が生きていく上で一番大切なものはなんだろう?
そんな事が頭をよぎる物語。(感想文?)
この本は2003年に書かれたもの。
だからちょっと、「過去」のもの。
これは角田さんが「過去のない男」という映画を観て
それを素に書いたストーリー。
あとがきの最後に
「映画とセットでこの本を読んでいただけたら・・」
とありますが、すでに映画も、過去のもの。
ちょぴり恐いけれど、観て見たい。
某レンタルビデオショップ、○○YAにあるかなぁ。。。
「銀の鍵」
角田光代/著
100%ORANGE/絵
平凡社 1000円(本体)