よるくま


夜、来る、熊。
だから、よるくま。



酒井駒子の絵って、最近人気ですよね。
この人の描いた凛とした感じの女の子が好きだなぁ。


子どもが小さい頃、
もう寝たかな?
と思って、布団を直したりした時
まだ、起きていて
「ねぇ、お母さん」
なんて話しかけられると
なんだか、急に我子がいとおしくなりました。


そんな時って、
親の気持ちとは裏腹に
子どもはちょっぴり不安だったりするのかも。


本当だったら眠っている時間なのに、
ちょっと、遅くなった晩。
1日のうちで一番穏やかな時間のお話。


「あのね、ママ・・・」
と男の子が話しかけます。
それに応えるママ。
「よるくま」のお母さんを探しに行った冒険を
男の子がママに話します。
そして、ママに見つめられながら
いつのまにか眠りにつく男の子。


こちらまで眠たくなってきます。
あぁ、子どもってあっという間に大きくなっちゃいますね。
こんな風に、子どもが眠りにつくのを見ていられるのって、
母親にとったら、かなり幸せな時間だよね。
子どもにとっても同じでしょうけれど。
もう一度、体験した〜い!!!


「よるくま」


酒井駒子/作
偕成社    1000円
4歳〜



夢見ごこちの幸せな時間