つくも神

長い時を経た道具は
魂を宿し「つくも神」となる


ほのかが住んでいる
マンションのゴミ置場で
ボヤ騒ぎがあった。
翌日、ほのかがエレベーターに乗ると
こわい顔の奇妙な置物があった。
その後、ほのかと兄、雄一の回りで次々と
不思議なことが起こり始めました。


ほのかたちのマンションの隣は
一人暮しのおばあさんの家。
おばあさんの家には、
古い土蔵があります。
ある日、マンションの窓から
となりの庭を見下ろしていると、
あれ?何かが土蔵を出たり入ったりしています。
なに?何か居るのかしら?


ほのかは思い切って、おばあさんを訪ねてみました。
亡くなったおじいさんが張った、「結界」が壊れて
つくも神たちが、自由に土蔵を出入りするようになってしまったと
おばあさんは話します。
妖怪でも、おばけでもない
「つくも神」って何?


つくも神たちと、ほのか、雄一の作戦とは?


みなさん、物は大切にしましょうね。
つくも神が、守ってくれるかもしれませんよ。



「つくも神」


伊藤 遊/著
ポプラ社 1300円

小学4年生ぐらい〜