丘の上の人殺しの家

なんだか、こわ〜いタイトルだよね…

丘の上に住んでいる
ピーポデー、チーポデー、キーポデーの三兄弟の稼業は「人殺し」です。
でも、一度もお客が来た事がありません。
三人の悩みは、お客が来ないこと。
営業会議を開き、「殺しのメニュー」を増やしたり、
丘の下に客寄せの看板を立てたりとあれこれ策を練ります。
そして、個別訪問までするのですが、どうもうまくいきません。
(この辺かなり笑えます)
まったく情けない限りです。

そんなある日、12年ぶりにお客がやってきます。
さて、張り切る三兄弟ですが、どうなります事やら・・・
なんとも皮肉な結末を迎えるおなはしです。
しかし、よ〜く考えるとなかなか深い!

この本は1981年にリブロポートから出版されたが、絶版になっていました。
それが、ついに9月に復刊されました。
このところ、スズキコージさんの本の復刊が多い気がする。
当時先取りだった作品が、今になってまた支持されているのでしょうか?
スズキコージさん大好き!な私には嬉しい限りの今日この頃ざます。


「丘の上の人殺しの家」
 別役 実/文
 スズキコージ/絵

 中学生ぐらい〜


下の写真は初版本の中表紙です。